うごきにふれる
2023.02.10
オシドリのトレーニング②
前回の『オシドリのトレーニング①』でお話しした意識改革を始めて約2週間が経った頃。
なんと!!
警戒心MAXだったオシドリ達が!
キュレーターから2メートルほど離れた位置でエサを食べてくれるようになりました!
ヤッター!!
とはいえ喜んでばかりはいられません。まだこれはトレーニングの途中段階。次なる試練は...
『どうしたらオシドリが手からエサを食べてくれるのか?』
担当キュレーターはトレーニングに関してはまだまだひよっこ。
『長めのコマツナだったら食べるかな?』、『細長い餌皿から餌を食べるかな?』
と、先輩方から助言を貰いつつ、試行錯誤を繰り返しました。ちなみに一番反応が良かったのは、長めのコマツナでした~。
そんなある日。
オシドリ達が活動していたので、エサを用意してバックヤードから出てきたら。
「お待たせ~!...ってあれ?高い所に行って寝てるやん...。」
さらに別の日にはオシドリ達が高い所から降りて来ず、まったくトレーニングができない!なんてこともありました。笑
生きものの行動は日によって違うので、他のキュレーターに作業を頼んで時間を作ることもしばしば。 協力してくれた皆さん本当にありがとうございます!
そんな苦労もありつつ、地道にトレーニングを積み重ね...
つ、ついに!
4羽中3羽が一番小さいエサを手から食べました!
ここまで辿り着くのになんと... 3か月...。長かった...。
嬉しすぎて手帳に書いちゃったのはここだけの話。笑)
ちなみに、生きものが手からエサを食べるようになると、近寄ってきた際に傷の有無をチェックすることができます!また、怪我や病気により薬を経口投与しなければいけない時に、確実にその個体に薬入りのエサを与えることもできるんですよ~!
しかし、手からエサを食べられるようになったことはゴールでもあり、これから始める体重測定のトレーニングのスタート地点にすぎません。
オシドリトレーニング担当の苦労はまだまだ続く...。
次回、『オシドリのトレーニング③』 お楽しみに!