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キュレーターブログ

CURATOR’S BLOG

うごきにふれる

2022.07.27

パルマワラビーがデビューするまで②

さて、パルマワラビーたちに少しでも警戒心を解いてもらうために、できるだけ多くの時間をワラビーたちと共有していたところ、ようやくいろんな仕草を見せてくれるようになり、ついに手からエサを食べてくれるようにもなりました。といっても、その時の気分次第で、食べてくれる時と食べてくれなかったり、、、。

 

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生きものたちを飼育する上でとても重要なのが『観察』です。人間のようにしゃべって教えてくれたりはしません。ワラビーたちの様子をじっと眺めて、無理に近づかず観察を続けました。

 

ある日のこと。観察をしていると、身体を震わせて食べたものを吐き出しそうな仕草を度々見かけました。初めて見た時はとても驚き、体調を崩してしまったのかととても不安で、「獣医や他のキュレーターに状況を説明できるようにならないと!」と思っていました。しかし冷静に観察を続けると、その行動の後は必ず咀嚼(そしゃく)します。しかも、どのパルマワラビーも同じ行動をしていたのです。

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調べたところ、カンガルーの仲間は、吐き戻してはまた飲み込む、という行動をすること知りました。体長を崩しているのではない、とわかると一安心で、その後は「またしている!」と思うようになり、見ている前でこの行動をするということは、また少し警戒心を解いてくれて距離が縮まったのかな?と思えるようになりました。

 

せっかくなのでその行動をカメラに収めようとするものの、とても時間が短く、カメラを向けると大抵終わってしまうので、撮影できた時はとてもうれしかったです。

 

また、3頭の中でも一番年長の「あん(メス)」は、口へ戻すのが下手で、よく口から溢れさせており、他のパルマワラビーになめてもらっている様子がまたとても可愛らしく、本当に見ていて飽きません。

 

そして「うごきにふれる」デビューの日が6月27日に決定。その約6週間前の5月16日から、バックヤードよりもはるかに広い展示室、そして「うごきにふれる」で暮らす様々な生きものたちに慣れるように、開館前や閉館後に慣れる練習が始まりました。初めのうちはパルマワラビーも他の生きものもお互いが警戒し、距離を取っていました。

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しかし、練習を重ねるうちに、パルマワラビーたちはどんどん積極的ににおいを嗅ぎ、ぴょんぴょんと展示室内を動き回りだしました。跳ねて走ってぶつかったりしてケガはないかなと心配も増えましたが、順調に「うごきにふれる」になじんで、軽快な"うごき"を見せてくれるようになりました。

 

そして、ついに、6月27日に「うごきにふれる」にて皆様の前にデビューした、というわけです。

 

デビューまで3か月という長い時間を過ごしていましたが、これから始まる「うごきにふれる」での生活のほうが、もっともっと長くなると思います。多くの皆さまにパルマワラビーの個性の魅力が伝わるよう、我々キュレーターも頑張りたいと思います!

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