動物看護師
2022.04.27
動物看護師の気ままブログ 看護記録#02
不定期連載『動物看護師目線のブログ』、第2回目です。今回もゆる~い感じで書き連ねますので、どうぞゆる~い気持ちでお付き合いくださいませ(。-人-。)
さて、前回もこの写真から話を始めましたね。
ずらっと並んだ注射器(シリンジ)と注射針。奥側に注射器(シリンジ)が、手前側は注射針が並んでいます。
注射器の話は前回したのですが、まだまだ話足りなかったので、いずれまた。今回は注射針の話をしようと思います。では、さっそく取り出してみましょ~
注射器以上に色々な種類があります。しかもカラフル!!
ひっくり返してみると・・・
やっぱりカラフル!!
勘のいい方はお気づきだと思いますが、色の違いは針の太さの違いです。ラベルを見なくても、サイズを測らなくても、視覚的に分かるようになっています。
例えば、獣医さんが「緑色の針を取って下さい!」と言えば、
動物看護師が不在でもスムーズに処置をすることができます。便利!!
注射針は、表記されている数字が小さくなるほど太くなります。ニフレルで一番太い針は外径1.26㎜の18G(ゲージ)で、一番細い針は32Gの外径0.23㎜です。
ね。全然違うでしょ?
本当は下側の32Gの針もパッケージから出して写真を撮りたかったのですが、購入当時は最新技術で1本1,000円近くしたので断念。(今は150円くらいかな?技術革新すばらしい!)
なんといっても『獣医療チームきっての倹約家』の私としては、他の針でも開けることに抵抗が・・・
「獣医療と動物看護師の理解促進のためだからもったいなくない、もったいなくない、もったいなくない、、、、、、」と30回くらい自分に言い聞かせて写真を撮ったのでしたw
せっかく開封したので、次は長さを比べてみましょう。(* ̄0 ̄)/イケイケ-
ニフレルで一番長い針(緑色)はスパイナル針といい89㎜、ほぼ9㎝です!!マジックよりちょっと短い程度ですね。
こんな長い針、いったい何に使うかというと、海遊館ではジンベエザメの尾から採血したり、アザラシやアシカの骨髄液を採ったり(最近は使っていないらしいです)...、
あ、マンボウの膀胱から尿を採取する時にも使ったりしました。
ニフレルではまだ出番がありませんが、要は身体の深いところから液体を採取したり、薬剤を注入するために使います。
一方、一番短い針(黄色)は13㎜で、真ん中の針(紫)はケープペンギンの採血で一番使ってる24Gの針で36㎜です。
針を刺すということは、皮膚や組織に穴をあけるということです。太ければ痛いのは生きものたちも同じですし、血管の太さに対して針が太すぎると、血管を必要以上に傷つけてしまいます。
なら、なるべく細い針を使ってあげたい、
ですが、そうもいかないこともあります。
硬い皮膚(サメの仲間とか)には、細い針では折れてしまいますし、針が細いということは、1度に針の中を通過できる量が少ないということなので、時間もかかり、力もいります。
例えると、タピオカミルクティー(血液)を、太いストロー(注射針)で飲めば、タピオカ(赤血球など)も吸いやすいですが、細いストローでは吸いにくいし、タピオカが通らないかも。
針を刺した穴が大きければ、それだけ雑菌も入りやすくなってしまうので、獣医さんは総合的に考えて目的を果たせる範囲でできるだけ細い針を選んでいます。
あれ・・・まだ書こうと思っていたことが沢山あるのに、だいぶ長くなってしまった・・・
他にも写真いっぱいとったのに・・・
ひとまず今回はここまでにしましょう。この続きはまたいずれ。
ではでは、またお会いしましょ~、あ、今回も生きもの出てこなかった(;´∀`)
※初回を読み飛ばしてしまった方、ぜひ遡って読んでいただけると嬉しいです!