動物看護師
2022.04.05
動物看護師の気ままブログ 看護記録#01
今回から不定期連載で、動物看護師目線のブログ「動物看護師の気ままブログ」を書かせてもらうことになりました!
キュレーターと動物看護師の両方の視点から、ニフレルの生きものや展示の裏側を気の向くままにご紹介していきたいと思っています。生きものは登場したり、しなかったりしますが、どうかゆる~い感じでお付き合いください。
初回は動物看護師の地味ぃーーーな、お仕事をご紹介。さてコレなーんだ?
ずらっと並んでいるのは注射器(シリンジ)と注射針です。奥に並んでいる注射器をちょっと取り出してみましょうか。
これらは採血やお薬を注射する時に使用する注射器で、針がついていないタイプです。左から容量の小さい順に1㎖、2.5㎖、5㎖、10㎖、20㎖、30㎖、写真には写っていませんが50㎖、100㎖までそろえてあります。
タイプ違いも入れると10種類もありました!ビックリΣ(・ω・ノ)ノ!
このように個別包装されて衛生的に管理されています。もちろんディスポーザブル(使い捨て)です。
「大は小を兼ねる」という言葉があるように、大きいものがあれば小さい注射器はいらないような気がしませんか?省スペースだし、管理もしやすいし・・・
でも、やっぱり必要なんです。 ニフレルには体重が約150㎏のホワイトタイガーから、250g程度の小鳥たち、10gもない魚たちまで、色々な生きものが暮らしています。生きものの身体のサイズよって採血できる血液の量が違いますし、注射するお薬の量も違います。生きものの種類や大きさ、状況に合わせた道具を使うことで医療事故を防いだり、獣医さんが作業し易かったりします。
正直、在庫の管理や補充は大変だし、誰も見てないし、褒めてくれないけれど、足りなくなってもしもの事態が起きてしまったら・・・
そう思うと地道で地味な作業にもやりがいを感じます!
ちなみに、獣医さんが作業しやすく、医療事故がちょっとでも防げるよう、このようにラベルを手前に向けて見えるように入れています。ちょっとしたことですが、後悔しないためのこだわりです。
初回から生きものは出てきませんでしたねw 次回は注射つながりの注射針のお話をしようかな。
気が変わったらごめんなさい