うごきにふれる
2021.10.28
世界キツネザルの日④
「世界キツネザルの日」シリーズも今回がラストです。 最後はニフレルがどうやってワオキツネザルの種の保存の一助になっているかをご紹介したいと思います。
種の保存というと、ニフレルのミニカバ「テンテン」のように、「絶滅危惧種の繁殖」が皆様にもわかりやすいと思いますが、それだけではありません。生きものの展示を通して、その種を知ってもらうことがとても大事です。
そもそも、その生きもの自体を知らないと、何を助けなければいけないのかわかりません。生きものの展示を通し、お客様にその種に興味を持ってもらうことが、種の保存への第一歩だと思います。私たちキュレーターは、そんな生きものとお客様を結ぶ手助けをしているわけですね。
また、ニフレルにはオスのワオキツネザルが10頭暮らしています。実はこれも立派な種の保存への貢献です。各動物園とも限られた飼育空間ですので、ずっと繁殖をしているとワオキツネザルが増えすぎて一頭一頭への手厚いケアができなくなってしまいます。ニフレルのワオキツネザルたちは愛知県の日本モンキーセンターからやってきましたが、このように別の施設にお引越しすることで、元の場所でのワオキツネザルを飼育するスペースが増え、繁殖を進めることができます。 ニフレルのワオキツネザルたちも種の保存に役立ってるんだよ!って思っていただけたら幸いです。
なお、明日10月29日(金)が2021年の「世界キツネザルの日」です。16時からインスタライブを予定してますので、ぜひご覧ください。
それではニフレルインスタライブでお会いしましょう!
『毎年10月の最終金曜日はWorld Lemur Day「世界キツネザルの日」』