うごきにふれる
2021.10.24
世界キツネザルの日③~ワオキツネザルとは?~
シリーズ3回目の今回は、改めてワオキツネザルとはどういう生きものなのかをお伝えしたいと思います。
ワオキツネザルは体長40㎝ほど、体重が2~3kgのサルの仲間です。マダガスカル南部の熱帯雨林、乾燥林、マングローブと、いろいろな温かい地帯で暮らしています。
最近急に寒くなったので、「うごきにふれる」の暖房を解禁しました。この季節からワオキツネザルがまとまって寝る場所は、暖かい温風がくる暖房の真下。ワオキツネザルがいない?と思ったら天井を見上げて下さい。きっとしっぽが見つかると思います。
こんな感じ。
主な食べ物は植物、花、樹皮、昆虫、脊椎動物など。雑食ですね。 ニフレルではリンゴやバナナのほか、昆虫が嫌いなため代わりに蛋白質として卵を焼いたもの、サル用のビスケットをあげています。最近では、ららぽーとエキスポシティ内のスーパーイズミヤさんから廃棄野菜をいただいてるので、いろいろな種類の野菜を食べています。なお、先日パイナップルをあげましたが、嫌いなようでした。
また、肩と手首とお尻の臭いを付けるための臭腺を持っていて、木にお尻をこすりつけたり、木を握ってゴリゴリしたりして、自分をアピールするため臭いを付けているのをよく見かけますね。
そんなワオキツネザルですが、野生でも群れで暮らしており、群れ内に順位があってメスの方がオスより強いらしいです。。ちなみにニフレルのワオたちは全頭オスです。
群れで暮らすため、花壇の草を食べるときには、わりと全頭食べに来ることが多く、寝るときや日光浴も一緒になってやっていることが多いです。
ただ、特に給餌の際には強い個体がエサを独り占めしようとして他個体ともめることもあるので、エサやりには注意が必要でキュレーターもなかなか大変です。。
そんなワオキツネザルですが、野生化で生息数が減少しているようです。その原因は主に彼らの生息地が人によって開拓され少なくなってきているからだと言われています。 そのため、彼らが絶滅しないように動物園水族館では主に繁殖という形で種の保存に尽力しています。 実はニフレルも種の保存に一躍かっています。
オスしかいないのにどうやって???
それについてはまた次回。
『毎年10月の最終金曜日はWorld Lemur Day「世界キツネザルの日」』