いろにふれる
2025.02.14
休館日レポート③
休館日レポートの第3弾にして最終回!? 今回は1階の生きものたちの様子をご紹介します~
繰り返しですが、毎年1-2日間、NIFRELを含むEXPOCITYでは休館日があります。
今年は1/28,29の2日間で、EXPOCITYでは各所の点検を行ったり、電気系統のチェックを行っているのだそうです。
この電気系統のチェック、NIFRELも他人事ではありません。
毎年、このチェックの間は停電になるので24時間体制でキュレーターは生きものたちを見守ります。
真っ暗な館内ではナイトモードでも撮影できなかったので、懐中電灯で撮影しました。
(生きものがびっくりしないように慎重にライトを当てているので、皆さんは真似したらダメですよ)
魚たちは水槽の水に命を預けているといっても過言ではありませんので、「電気が止まる=水の循環が止まる」は死活問題です。
とは言え、私たちキュレーターもプロですので、循環が止まっている間の対応もちゃんとします(*^^)v
水槽ごとにエアレーションを入れ、水温を確認して、生きものの状態に変化がないか確認していきます。
必要があれば電池式のエアレーション(通称(?)ブクブク)を設置してきます。
真っ暗な中で懐中電灯を頼りに作業するのはえも言われぬ恐怖がありドキドキです!
夜も更けて真っ暗な館内を見回りしていると・・・
暗がりに光るサンゴトラザメとマモンツキテンジクザメの眼・・・
写真だと明るく見えますが、最小限のライトで撮影しています。(マネしちゃだめですよ汗)
サメの仲間は眼の中にタペタムという光が反射する構造を持っています。少ない光を眼の中で反射して増幅することで、暗闇でも物を認識できます。
実は、ネコ科のホワイトタイガーにもタペタムがあり、夜間カメラで観察していると眼だけがランランと光っていますw
「およぎにふれる」のミズクラゲは水の流れが止まってしまうので、水底にかたまっています
クラゲはプランクトンに分類されます。プランクトンというのは「流れに逆らって泳げない」且つ「流れがないと移動できない」生きもののグループです。
実は最大150㎏にもなると言われるエチゼンクラゲもプランクトン。
「プランクトン=小さな生きもの」ではないので、要注意です。(何に注意するんだろ...)
ミズクラゲは長い時間この状態だと弱ってしまいますが、条件が良ければ1日くらいは大丈夫。
ドキドキしながら、早く停電が終わるように祈るのみ。
最後に恒例(?)の沈黙のWONDER MOMENTSの様子です。
球体は中に送風機で空気を送り続けて膨らませているので、停電中はしぼんでいます。
沢山の方に感動を届けるWONDER MOMENTSも、この日ばかりは見慣れない光景。
実はNIFRELのスタッフでもこの光景を見られる人は少ないので、レアなのですw
3回にわたってお送りしてきました【休館日レポート】如何でしたか?
毎年同じことをしているようで、毎年違うので、生きものだけでなく私たちスタッフにとっても、刺激的なエンリッチメントな2日間でした!!
2025年はもう休館日はありません!
いつでもNIFRELは皆様のお越しをお待ちしております!
※土日祝、時期によっては営業時間が変わります。HPの営業時間からご確認ください。
(あー・・・今年の休館日も疲れたぜぃ。みんな、お疲れさまでした~)