わざにふれる
2024.10.26
ヒトヅラハリセンボンにできものが
わざにふれるで暮らしていたヒトヅラハリセンボンの体にできものができていました。
元気な個体ではあったのですが、できものが悪いものかもしれないですし、他の個体にできものが噛まれてしまうことも考えられました。
そこで、まずは超音波画像診断装置を使ってできものが何なのか、どれくらいの大きさなのかを調べてみることにしました。
超音波画像診断装置でできものを見てみるも液体ではなさそうということで、できものを取ってしまうことにしました。
後日・・・処置の日がやってきました。なんだかんだで緊張しますね。
最初は麻酔薬が入った水にフグを入れて麻酔をかけていきます。
麻酔がかかっておとなしくなったら水から出して処置をしていきます。私たちとは違うのが魚は鰓から水中の酸素を取り入れるため、常に口から鰓に向かって水流を作ってあげます。あとは体が乾かないように常に体表を湿らせるのも大事ですね。
水から出してからはなるべくスムーズにできものを切っていきますが、できものと正常な組織の境界がわかりやすかったので早く切除することができました。
最後は麻酔薬のない水にフグを戻して覚醒を待つのみ。この時が一番緊張しますが、無事麻酔から目覚めてくれました。よかった・・。
その後はバックヤードの水槽で傷が治るのを待って、先日やっと展示水槽に戻ることができました。
無事元気に戻ってくれて何よりです。