みずべにふれる
2024.09.13
ミニカバにふれる
先月1歳になった「ネムネム」のお祝いイベントでは、たくさんのお客様にお越しいただき、これまでの成長を一緒に振り返ることができました。
さて、今日はそんなミニカバのあれこれ...
ミニカバってそもそもどんな生きものなのか?カバとはどう違うのか?
あらためて書いてみたいと思います。
はじめに、ミニカバはよくカバと間違われますが、別の生きものです。
生息場所も、カバは水場がある平原に、ミニカバは森林や沼で暮らしています。木々が生い茂る場所を移動するため、カバに比べると小柄で顔の形などが丸みを帯びています。体重もカバは2,000〜3,000㎏ ミニカバは200〜300kgでかなり違いますね。
食べているものは木の芽や葉、果実です。ニフレルでは、白菜やキャベツなどの葉野菜とリンゴ、青草とよばれる稲科の植物、乾草、そして、栄養がぎゅっと詰まったペレットを与えています。
さて、ニフレルではこれまでに3頭の赤ちゃんが誕生しています。
●タムタム(オス)2019.2.21生まれ 、現在は神戸どうぶつ王国
●テンテン(メス)2021.6.18生まれ
●ネムネム(メス)2023.8.17生まれ
3頭の両親は、父モトモト(2013.7.9生まれ、現在は恩賜上野動物園)と母フルフル(2012.12.17生まれ)です。
日本全国で協力して繁殖に取り組んでいるため、「タムタム」と「モトモト」はニフレルからお引越しをしています。そのため現在ニフレルでは「フルフル」「テンテン」「ネムネム」の3頭のミニカバを飼育しています。
(フルフルとネムネムは開館~15時頃まで、テンテンは15時頃~閉館までご覧いただけます。)
最後に、ミニカバは絶滅の恐れのある生きもので、IUCN(国際自然保護連合)によると、西アフリカの限られた地域にわずか 2,000~2,500 頭のみが生息しています。 遠い場所の生きものに興味を持つ機会は少ないかもしれませんが、ニフレルにいるミニカバたちを通して、その生態や魅力を知っていただけるととても嬉しいです。生きもののことを知ることは、生きものを守っていくための第一歩だと思っています。
ぜひ気になる生きものに出会ったら、少しだけ調べてみてください。
もし、その場所がニフレルであった時はお手伝いをさせてくださいね。