学術研究
2022.12.27
生きものを用いた研究で大きな成果が出ました!
今回は、ある生きものを用いた研究を紹介します。
その前にその生きものにまつわるクイズです。ヒントは冬。是非チャレンジしてみてください。
【第1問】漢字で「海豚」はイルカです。では「河豚」はどれでしょうか?
【答え】①フグです。これはご存知の方も多かったのでは。ちなみにカバは河馬、カピバラは水豚と書きます。
では次の問題です。次の写真のフグはメフグといいます。
【第2問】メフグはとてもユニークな生態をしていますが、それは次のうちどれでしょうか?
①非常に流れの速い川に生息している。
②ふだんは海で暮らしており、川をのぼって産卵する。
③とても深い海に生息している。
正解は、、、
その前に、実はメフグを用いた研究で新たな成果がでました。東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の加藤明准教授を中心とする研究グループは、海水魚がホウ酸を排出する機構を世界で初めて解明しました。2003年からメフグを用いた研究を開始し実験を積み重ねてきた結果、このたびの大きな成果につながりました。
で、答えは、
『②ふだんは海で暮らしており、川をのぼって産卵する。』でした。
メフグは淡水と海水の両方で生きることができる魚類で、実は漢字の「河豚」の語源になった魚です。このように、海と川を行ったり来たりして広い塩分濃度に耐えられる魚のことを「広塩性魚類」と呼びます。
今回の研究結果は、持続可能な海水魚の養殖等への応用も期待されています。少し難しい内容ですが、興味のある方はぜひ以下のリンク先をご覧ください。
東京工業大学Webサイト
「魚類が「ホウ酸」を体外に排出して 海水に適応するメカニズムを解明」