いろにふれる
2022.08.05
恋の季節?
「いろにふれる」ゾーンのデバスズメダイ。
実はひっそりと繁殖期を迎えています。普段は温厚なデバスズメダイたちですが、この時期になるとやたらとオスが他の個体・魚を追い立てます。
スズメダイの仲間の多くは、オスが縄張りを作り、そこにメスがやってきて卵を産む、というもの。縄張りを作ることのできたオスは、小さな体をフルに使いながらそこを守ります。
左がオス、右がメス。
よく見ているとオスの背びれと臀びれは黄色、尾びれは黒く変化しているのもわかります(婚姻色とまで言えるかは微妙ですが)。担当キュレーターとしては、気性が荒くなることで怪我がないかどうか、正直不安な時期でもあります。
卵はとても小さく、ふ化した稚魚の育成にはまだ成功はしていませんが、赤ちゃんのお話についてはまたの機会に。。。
ひっそりと始まる魚類の繁殖行動、今日は何か発見がないかと水槽を覗いてみるといつもとは違った見方ができるかもしれません。デバスズメダイをご覧になる際には、是非、行動といろに注目してオスを探してみてください。
運が良ければその横には卵も見られるかも??