わざにふれる
2022.07.17
呼吸の仕方
1階の「わざにふれる」でスクスク成長中のモリアオガエルのオタマジャクシたち。後ろ足が生えてきた個体もチラホラ、中には前足が生えてきたものも現れました。
先日、オタマジャクシたちをじーっと見ていると、水面に浮いてきては口をパクパクと動かし、水槽底へと沈む行動が観察できました。
『エサを食べにきているのかな?』と思われがちですが、モリアオガエルのオタマジャクシは親ガエルが生んだ卵塊の泡や、水槽の底に沈んでいるエサを食べます。
では、泡のない水面で一体何しているのか?
両生類であるカエルは、幼生(オタマジャクシ)の間は水中で暮らすのでエラで呼吸し、成体(カエル)になると肺呼吸(空気呼吸)するとして一般的には知られていますが、中にはウシガエルのオタマジャクシのようにエラと肺と皮膚で呼吸するものもいます。
モリアオガエルのオタマジャクシのこの行動が何なのかはわかりませんが、ひょっとしたらすでに肺呼吸ができ水面で空気を吸い込んでいるのかも知れませんね。
モリアオガエルの生態にはまだまだ分からない"ふしぎ"がたくさんありますので、ニフレルでの展示が生態解明に役立てば、と思います。