キュレーターブログ

本日4月19日は飼育(419)の日です。公益社団法人日本動物園水族館協会が、飼育係の仕事を通して動物園と水族館の仕事に興味を持ってもらうことを目的として、2009年に定めました。というわけで、ニフレルのキュレータ－もたくさんの生きものを飼育していますので、私たちの仕事の一部を3回に分けてご紹介していきたいと思います。

「飼育の基本は？」と聞かれると、私たちは「３じ！」と答えます。 「3じ」とは、

・掃除(そうじ)

・調餌(ちょうじ)

・給餌(きゅうじ)

の3つの「じ」から来ています。簡単に言うと、生きものの住んでいる所をきれいにして(掃除)、餌を作って(調餌)、餌をあげる(給餌)ことです。

ではまず、「掃除」からご紹介します。

魚類から哺乳類まで、水や床を汚してしまうので、きれいにします。魚類では水が汚いと暮らしていけませんし、哺乳類も床が汚いと細菌などの病原体が増えてしまいます。便や尿の状態を観察することも大事で、生きものの不調を早期に発見できるかもしれません。便の中にエサが残りすぎていれば、何か体内に異変があるのかもしれません。

掃除には、住んでる環境をきれいにするだけではなく、普段とは違う何かを見つけるためにもとても重要な仕事です。

ニフレルの場合、魚類系では小さな水槽がたくさんあるので水槽の掃除は大変です。

動物系では「みずべにふれる」だととにかく面積が広いので汗だく。。。

「うごきにふれる」では、夜間も鳥たちがあちこちに排泄するので、毎朝の掃除もものすごく大変。。。1時間以上かかります。そんな朝の「うごきにふれる」をタイムラプスでご紹介。

もちろん開館中も同じなので、キュレーターはいつも目を光らせ、すぐに掃除できるようにしています。

次は「調餌」をご紹介しますね。