およぎにふれる
2022.04.19
4月19日は『飼育の日』~飼育の3じ「給餌」〜
「飼育の3じ」シリーズもいよいよラスト。最後は「給餌」のお話をしていきたいと思います。
給餌は餌やりのことです。と言ってもいろいろな方法があります。ここでは「うごきにふれる」でのお話をしていきたいと思います。
給餌は、生きものが好きなタイミングで植物を自由に食べられるようにする方法もあれば、私たちの手から直接生きものの口に餌を渡すなど方法は様々です。
私たちは給餌の方法を目的によって使い分けており、野生本来の採食行動、餌を探す索餌行動を引き出すために植物を植えたり、様々な仕掛けを設置しています。
直接手から給餌をするときは、生きものの健康チェックや、全頭が餌を食べられるようにする目的があります。
餌やりというと、直接手から渡すイメージが強いかと思いますが、それではなかなか野生本来の行動を引き出せないため、生きものが退屈する原因にもなります。そのため、あの手この手を使いながら生きものと知恵比べをしたりして、いきいきと生きものが生活できるように日々工夫しています。
また、餌を設置していると、生きものが来るのではないか、とお客様が期待されますが、残念ながらすぐに生きものが来ないときもあります。それは、生きものが活動するタイミングで、彼ら自らが考えて餌を食べられるような仕掛けを設置しているためです。
飼育の日に向けて、飼育の3じをお話してきましたが、いかがでしたのでしょうか?私達キュレーターの仕事の一部について知っていただければ幸いです。
また、ニフレルでは飼育係でなく、キュレーターと呼んでいますが、これは生きものの飼育を担当するだけでなく、お客様と生きものをつなぐ大事な役割も担っているためです。今回お話したような飼育についても知りたいことがありましたら、ぜひお近くのキュレーターまで声をかけてくださいね。