およぎにふれる
2021.11.28
幼魚の生きる知恵
魚たちの中には、幼魚と成魚では全く姿が違うものがいることをご存じでしょうか?
その理由はさまざまですが、同じ種類同士からの攻撃を防いだり、海藻や毒を持つ生きものに姿を似せて敵から身を守ったりなど、種を存続する為の工夫だと言われています。
今回はニフレルで展示している3種類の幼魚についてご紹介したいと思います。
「タテジマキンチャクダイ」(かくれるにふれる)
キンチャクダイの仲間は縄張り意識が強いと言われており、幼魚と成魚で模様が違うことで、幼魚は成魚の縄張りに入っても攻撃されずにすむと考えられています。
「チョウチョウコショウダイ」(およぎにふれる)
幼魚の頃は毒のあるヒラムシの仲間に姿を似せることで身を守っていると考えられています。
「ナンヨウツバメウオ」
幼魚の姿は枯れ葉にそっくりです。このように、幼魚の頃の姿を枯れ葉や海藻に似せることで敵から身を守っていると考えられています。
3種類とも成魚の展示は行っていませんので、姿を比較してご覧いただくことはできませんが、幼魚の頃だけの姿をぜひご覧ください。