うごきにふれる
2021.05.08
ケープペンギンの旅立ち
先日、「うごきにふれる」のケープペンギンのうち、3羽(C-011、C-021、C-023)が千葉県にある「市原ぞうの国」へ、巣立ちました。
ニフレルでは健康管理をしやすいように、個体を識別する番号を付けており、Cは「ケープ」の頭文字です。ケープペンギンは全国の動物園や水族館で飼育羽数や血統などが管理されており、それを考慮し、今回はこの3羽が巣立ったというわけです。
この3羽は、実はニフレルで産まれ、ニフレル育ちのケープペンギンたちです。
《C-011》
C-011はとてもおとなしく、健康診断などで体を抑える事があっても全く暴れず、キュレーターとしては非常に助かる個体でした。 ちなみに他のケープペンギンたちには、嘴(クチバシ)で噛まれたり、フリッパー(翼)で叩かれたりと、気づけば腕があざだらけになる事がザラにあります...。(笑)
《C-021》
C-021は食欲旺盛、エサの選り好みをする個体もいる中、なんでも食べてくれました。
《C-023》
C-023は、私が担当になってから初めて給餌訓練をさせてもらった個体です。 親からエサをもらっていた個体の場合、初めは手からエサを食べてくれないので、徐々に馴らせていくのですが、初めて手から食べてくれたときはとても嬉しかったです。同年代のケープペンギンたちに比べて、大人の羽に生え変わるタイミングがなかなか来なくて、最後まで心配することが多かったのですが、搬出直前にやっと生え変わり、立派な大人の模様で旅立っていきました。
3羽の旅立ちは少し寂しいですが、新しい環境ですくすくと育ち、日本のケープペンギンの次の世代へ繋がってくれたらと思います。