わざにふれる
2021.04.16
シロウオの放流
「春を告げる魚 シロウオ」の展示ですが、4月11日で終了となりました。みなさまはご覧いただけましたでしょうか?
さて、展示していたシロウオがどうなったかというと、採集した和歌山県湯浅町に放流しました。元々いた場所に戻ったというわけです。
川に降りて放流すると、一斉にバケツから出て泳いでいきました。
今回、シロウオの展示を通して、シロウオという魚や地域の文化や歴史、四つ手網漁など、私自身知らない事も多く、いろいろと勉強になりました。
現地に行き、漁を体験し、旬を味わい、見えてきたのは四季のある国ならではの「生きものと人と自然との繋がり」でした。
シロウオの寿命は約1年なので、残念ながら来年同じ個体に出会う事はできませんが、シロウオ達の子どもが生まれると、海に下り成長し、来年の同じ時期に遡上、生まれた川へと帰ってきます。
このまま環境が変わらなければ、またシロウオ達が春を告げに来てくれる事でしょう。