うごきにふれる
2021.01.21
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ニフレルでは「ハチ」、「ワラビ」、「スイカ」のオス3頭のコツメカワウソが暮らしています。今回、「ハチ」と「ワラビ」が同居することになりました。そのウラ話をお伝えします。
野生下では家族単位の群れで暮らすコツメカワウソですが、飼育下では同居させることもあります。ただし相性がとても重要で、合わない個体を一緒にすると、大怪我につながるような喧嘩を起こしてしまう事もあります。メス同士や、オスとメスだと比較的同居も行いやすいのですが、「スイカ」と「ワラビ」のように自分の家族や群れを作るようになった年齢のオス同士を合わせるのは、とても難しいのです...。
とは言え、群れで暮らす生きものなので、1頭よりは2頭以上で飼育したほうが、行動の多様性を引き出せたり、コミュニケーションによる社会性が生まれたりと、飼育下でのコツメカワウソにとってはメリットが多いのです。
そこで、今回はまだ相性を見ていなかった「ハチ」と「ワラビ」の同居に向けた"顔合わせ"を行ってみました。
私の願いとしては、「ハチ」は比較的穏やかな性格なので、まだ若くて少しやんちゃな「ワラビ」でも受け入れてくれるのではと...。
ただし、いきなり一緒にすると、大喧嘩した時に仲裁に入れない事もあるので、網越しやケージ越しと、段階を分けて数日間顔合わせを行ったところ、相性が良さそうと判断できたので、いよいよ同居させてみることに...。
同居の瞬間はとてもドキドキしましたが、喧嘩する事もなく2頭を同居させる事ができました!少し「ハチ」が先輩風をふかしているようですが...(笑)
寝る時は2頭一緒にくっついて寝ていたりと、今のところ同居は順調です!
「スイカ」はこれからも1頭で暮らす予定ですが、1頭でも幸せに暮らせるようにエンリッチメントなどで工夫を続けていきます!