動物看護師
2022.11.02
動物看護師の気ままブログ 看護記録#06
『フィルムニ バイトリル ゴミリグラムパーキロデ エスアイディー ピーオー イツカブン 』
↑何だか分かりますか? (魔法の呪文ではありませんよw)
正しく書くと 「フィルムにバイトリル 5㎎/㎏でSID、PO、5日分」 となります。
実はこれ、獣医さんからの薬の処方です。動物看護師は獣医師の指示の下に薬の準備を行うこともあります。この場合、獣医さんからの指示は、
「ワオキツネザルのフィルムという個体に、「バイトリル」という薬(抗生剤)を体重1㎏あたり5㎎(つまり、体重3㎏だったら15㎎)を1日1回(SID)、経口投与(PO)で5日間行って下さい。」
私はその通りに薬を準備し、投薬が確実に行われるようにします。用意したのがこれ。
「SID」は1日1回の略語で、こういった略語は人の医療現場でも使われています。他にも「BID」(1日2回)やら「IM」(筋肉注射)やら色々あって覚えるのが大変ですが、1度覚えてしまうと実は文章で言われるよりも分かりやすかったりします。
とにもかくにも、指示された内容を間違えないようにするのが大事!
普段使っている薬だと間違いに気づきやすいですが、あまり使わない薬は指示内容の確認や処方前にダブルチェックをして誤投与を防ぎます。
薬については他にも覚えておくことが・・・それは薬の名前です。ニフレルに常備している薬は、、、
こんなにあります!
しかも、同じ薬でも成分名で呼ばれたり、商品名で呼ばれたりします。
たとえば、副腎皮質ホルモン製剤の「デキサメサゾン」は、
成分名:デキサメサゾン
略称(?):デカ
商品名:デカドロン(先発品)、デキサート(後発品)
と呼び名がいくつも・・・
どの呼び名を使用するかは、動物病院や獣医さんによって変わります。大体の場合は、成分名と常備する商品名1つを覚えておけば問題ないのですが、後発品(いわゆるジェネリック)に切り替えたりすることもあるので、だんだん覚えることが増えていきます\(゜ロ\)(/ロ゜)/パニック!
しかも、動物用薬はまだまだ数が少ないので、人用薬(ヒト用に開発された薬)を使用する場合もあり、ますますパニックw
薬の名前と、どういう効果があるかだけでも覚えるの大変なのに、獣医さんはそれに加えて薬の相性や作用するメカニズムなんかも理解して処方しなきゃいけないから大変だ・・・
(生まれ変わっても獣医師にはなれなさそう( ;∀;)アハハ...)
せめて緊急時に獣医さんから指示された内容に、「それ何の薬ですか?どこに保管されていますか?」などと聞かなくて済むよう、なるべく緊急薬とよく使うは覚えるようにしています。
ちなみに「デキサメサゾン」の場合、ニフレルでは全部の呼び名を使う可能性があるので覚えましたw
まだまだ完ぺきには程遠いけど、獣医さんの指示に戸惑うことなく応えられるように情報更新中!
頑張れ!アタシ!<(`^´)ノ
あ、次回は大事なお知らせありです~
今回も生きものが出てこなかった。。。。汗)