わざにふれる
2022.09.02
モリアオガエルの放流
「わざにふれる」で展示していたモリアオガエルのオタマジャクシたち。順調に育ち、続々とカエルになりだしたので、8月18日で展示を終了し、翌日にモリアオガエルの故郷である猪名川町の山中に放流しにいきました。
山をえっちらおっちら登り(結構しんどいです)、モリアオガエルが産卵する池に到着! さすがに産卵時期は終わっているので卵は見られませんでしたが、前日からの大雨で池の水位は上がっています。池の周りに生える草も水没しているので、放流した後のオタマジャクシ達の隠れ家にもなりそうです。
まずはオタマジャクシ達を放流...
約2ヵ月ほど飼育していましたが、成長速度は個体によってバラバラで、まだオタマジャクシの個体もいます。
池の中ですくすく育って早くカエルになるんやで!
次にちびガエル達。
池の周辺の草が生えている場所に放しました。少し手で補助してあげるとピョンと外の世界に飛び出していきました。これから森の中でたくさんエサを食べて、2~3年後には産卵を行いにこの池に戻ってくるのだと思うと感慨深いです。
今回放流した個体たち全てが将来産卵に参加できるとは限らず、他の生きものに食べられたりで、生き残れるのはかなり少ないかもしれません。可哀想かもしれませんが、モリアオガエルたちはこの猪名川町の山に暮らす他の生きものたちの命を支える役割も担っているのです。その命のサイクルを絶やしてしまわないためにも、これからもモリアオガエルの産卵池を見守り続けていきたいなと思いました。