かくれるにふれる
2022.07.08
羽の色
生きものの中には、幼生から成体へと成長する過程で、大きく姿形が変わるものがいます。これを生物学では"変態"と呼び、例えばオタマジャクシからカエルが分かりやすいでしょうか。
一方で、昆虫の一部には幼虫も成虫も同じ姿のものがおり、これを不完全変態と呼びます。今回はニフレルで暮らす不完全変態の生きもの・ヤエヤマツダナナフシの"羽の色"のお話です
といっても、ニフレルによく来ていただいている方でも『羽ってあったっけ?』と思われるかも知れません。
ヤエヤマツダナナフシは不完全変態の生きものですが、成虫になると羽が生えてきます。 こんな姿になっていると成虫です。
茶色い短い羽がありますね。
ところがある日、白い羽のヤエヤマツダナナフシがいました。
いつもと色が違う! 実はその理由が、水槽の底面にありました。
キレイに抜けた脱皮殻。このヤエヤマツダナナフシは成虫になったばっかりだったのです。 昨日と今日で見た目が大きく違う。驚きしかないです。次はぜひ変態の瞬間を見て見たいです。