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キュレーターブログ

CURATOR’S BLOG

うごきにふれる

2021.07.18

旅立ちの日

7月12日、ニフレルの開業時から仲間として盛り上げてくれたモモイロペリカンがついに旅立ちました。将来の繁殖(種の保存)を目指して、長野県にある城山動物園へと搬出する事になったのです。

 

搬出が決まった日から、キュレーターとモモイロペリカンが一緒になって頑張って来たことがあります。それは「保定」のトレーニングです。

保定とは、健康診断で捕獲した際に、関節などを抑えて動きを封じる事です。説明だけ聞くと、かわいそうと感じるかもしれませんが、生きものは暴れれば暴れるほど体温が上がり、体力を消耗します。また、生きものとキュレーターのお互いがケガをしてしまう危険性もあります。そのため、保定とは生きものと人間が安全に健康診断を行うための方法となります。

 

とはいえ、モモイロペリカンは当初、キュレーターですら2mほどの距離までしか近づけさせてくれないぐらいの臆病っぷりでした。

このままでは搬出の際に、網を持って追いかけまわすという、危険でストレスのかかる事をしなければならない...そうならないように、トレーニングが始まりました。

給餌の際に1歩ずつ、近づける距離を短くし、隣に立って給餌ができるようになり、約半年かけて体に触ったり、片手で軽く抱きかかえたりしながら給餌ができるようになりました。この頃には、モモイロペリカンもキュレーターが近くにいる事に慣れて、自ら近づいてきて隣で休んでいたりと、我々を群れの一員として認めてもらえたような気がしてとても嬉しかったです。

 

そして、運命の7月12日朝、搬出の日です。

私は前日の夜から上手くいくかドキドキして、夢の中でもモモイロペリカンの保定をおこなっていたぐらいです。

モモイロペリカンにいつもの給餌場所に来てもらい、いざ保定!

 

いつものトレーニングの成果が発揮でき、とてもスムーズに保定する事が出来ました。

持ち上げると少し嫌がりましたが、それでもモモイロペリカンに最小限のストレスでケガも無く保定できて、今までのトレーニングが報われた瞬間でした。

 

一緒にトレーニングをしてくれてキュレーター達、そしてなによりトレーニングに付き合ってくれたモモイロペリカンには感謝感謝です。

 

こうして無事に旅立ったモモイロペリカン。とても寂しいですが、嬉しいニュースが聞けるように、期待しています。

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