NEWS/ニュース
お知らせ
2024.07.11
滋賀大学×ニフレル「予想外にふれる」学習プログラムがスタート!
滋賀大学教育学部加納研究室と共同で開発した小学生向け学習プログラム「予想外にふれる」の運用を2024年7月11日より開始しました。
ニフレルに来館予定の小学校団体をはじめ、ご家庭でもお使いいただける無料の学習プログラムです。
「予想外にふれる」学習プログラムは、「探究」をテーマに、生きものの観察や、ものごとに疑問を持ち自分なりに推論・考察することを通して、探究の楽しさや面白さに気づいてもらうことを狙いとしています。
プログラムは、①ニフレル来館前の事前学習、②来館学習、③来館後の事後学習の3つの段階に応じたワークで構成され、ニフレルの生きものを観察し、疑問や発見を伝える様々なワークを通して、多面的なものの見方や考え方を身につけることが期待できます。
対象学年は小学校全学年ですが、幅広い年代の方にご利用いただける内容です。
教材となる動画やワークシート、学習の手引きは下記より無料でダウンロードし、手引きに沿ってどなたでもご利用いただけます。
≪「予想外にふれる」学習プログラムの内容と教材≫
①事前学習
ニフレルキュレーターがナビゲートするオリジナルのアーカイブ動画(約28分)をもとに進めます。
動画中にはキューレーターやペンギンのニフちゃんから、探究を促す問いかけがあり、観察や考察の時間が設けられています。ワークを通して「ペンギンはトリなのか」「トリの特徴は何か」を考えてみてください。
動画のほかに、手元でカードを使って自分の考えを整理できるワークシートもご用意しています。
【事前学習で使用する教材】
※ワークシートは使用するタブレットのメーカーによりファイルの種類が異なります。
iPadを使用される場合はKeynote版を、iPad以外を使用される場合はPower Point版をダウンロードしてください。
②来館学習
ニフレルに実際にお越しいただく際に、オリジナルのワークシートを使用し気になる生きものを見つけ、その生きものの絵や特徴を書いて記録します。
【来館学習で使用する教材】
観察シートはグループ分けができるよう、掲載される生きものが異なる5種類を用意しています。
学習の内容は同じです。
※館内2F"うごきにふれるゾーン"での筆記用具の使用は生きものの誤飲防止のため、お控えください。
・来館学習_生きものの予想外にふれる観察シート_スペード.pdf
・来館学習_生きものの予想外にふれる観察シート_クローバー.pdf
・来館学習_生きものの予想外にふれる観察シート_ハート.pdf
・来館学習_生きものの予想外にふれる観察シート_ダイヤ.pdf
・来館学習_生きものの予想外にふれる観察シート_スター.pdf
③事後学習
ニフレルで観察して気になった生きものを振り返ります。
事後学習にはA、B2種類のワークを用意しており、お好きなワークをお選びいただけます。
A) オリジナル生きものカルタ作成編
来館時に観察した生きものの特徴をまとめ、「言語化する」力を養いながら生きもの五七五を作成します。ワークシートの枠内に特徴を表す絵を描くことでカルタの絵札としても利用できます。
複数枚作成し、「オリジナル生きものカルタ」で遊んでみましょう。
B)"みんなの気になる!"生きものランキンググラフ作成編
来館時のワークシートで決定した自分の気になる生きものランキングを使用し、グループごとにランキングを集計することで、「量で見る」「比べる」などの探究を深めます。
・みんなの気になる生きものランキンググラフ作成シート.pdf
●学習の手引き
以下よりダウンロードください。
《「予想外にふれる」学習プログラム開発の経緯》
2020年、コロナ禍での外出自粛時期をきっかけに、滋賀大学教育学部加納研究室との共同研究を開始しました。「With / Afterコロナ時代での社会教育施設(動物園・水族館)におけるアクティブラーニング手法の研究開発」の一環として、ニフレルに来館しなくても生きものの生態が学べる、好奇心や探究心を育むプログラムの開発を目指しました。
2020年11月に初のオンラインワークショップ「カピバラの予想外にふれる」を、2021年11月に「ペンギンの予想外にふれる」オンラインワークショップを開催し、以降はAfterコロナ時代における本プログラムの実用に向け、近隣小学校での試験的実施などの試行を重ねました。
本学習プログラムを通して、当たり前を疑ってみる面白さや予想外にふれる楽しさを体験いただき、探究が深まることを期待しています。
企画:滋賀大学教育学部加納研究室、ニフレル
監修:加納 圭(滋賀大学教育学部教授)