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2016.10.30
《世界初!》淡水フグ「テトラオドン・ショウテデニィ」の繁殖に成功。
「テトラオドン・ショウテデニィ」は、アフリカのコンゴ川流域に生息する淡水フグの仲間です。全長約10cmと比較的小型で、体の側面に黒く美しい大きな斑点がありますが、世界中でも飼育例が少なく、その生態についてはほとんどわかっていません。
ニフレルでは、開業時の昨年11月から「みずべにふれる」ゾーンにて合計8匹を飼育展示してきましたが、今年5月20日に、オスがメスの腹部に噛み付き産卵を促す繁殖行動が見られ、その後産卵が確認されました。
貴重な卵を安全に孵化させるため、バックヤードで飼育を担当するキュレーターが大切に育てていたところ、5月26日に無事孵化しました。赤ちゃんが順調に育っていることから、2016年10月28日(金)より親魚とともに展示します。
本種については飼育例そのものが少なく、産卵については、1955年にドイツでごくわずかな情報が報告されているのみで、これまで詳細は不明でした。
今回のニフレルでの繁殖の成功が約60年ぶりの報告で、また生物を飼育展示する施設で繁殖に成功したのはニフレルが世界中で初めてとなります。
ニフレルでは、今年3月にも国内初となる淡水フグ「パオ・スバッティー」の繁殖に成功しており、今後も謎の多い生物の生態解明や生物多様性の保全、種の保存に貢献していきたいと考えています。